ー塾と学校の違いは指導法だけ?通う目的とそれぞれの先生が担う役割ー
小学生から高校生まで、現在の日本では多くの子どもが塾に通っています。
一方で「学校だけじゃだめなの?」と考える方もいるのではないでしょうか。
今回は、塾と学校の違いについて特徴や目的を詳しく解説し、それぞれの「先生」が担う役割もご紹介します。
お子さまの通塾を検討中の方もぜひご覧ください。
塾と学校の違いとは
塾と学校は似ているように感じますが、それぞれ異なる特徴があります。塾は主に生徒の成績を上げることを、学校は学力だけでなく子どもの社会性を養うことを目的とした場です。
先生の指導法や授業の進め方、生徒が取り組む内容などさまざまな点で違いがあります。
塾と学校の特徴をみていきましょう。
塾の特徴
塾の特徴は、以下のとおりです。
・主要5科目(国語・算数・理科・社会・英語)を学習する
・授業内容は個々のレベルに合わせられる
・受講科目や授業形式を自由に選択できる
・受験対策・学校の補習など目的別の指導が受けられる
・自習室の利用や動画講習など、オプションの学習環境がある
・部活動や運動会・文化祭などの行事はない
個人の学力向上を目的としており、生徒同士が協力して何かに取り組むということは塾には基本的にありません。学校での授業に対して理解を深めたり、志望校合格のための受験対策をしたりすることに特化した場合が大半です。
自習室を授業時間以外でも自由に使えることやオンラインで授業を受けられるなど、個人のペースで学習を進められる環境が整っている点も塾の特徴といえます。
学校の特徴
学校の特徴は、以下のとおりです。
・主要5科目(国語・算数・理科・社会・英語)のほか副教科(体育・音楽など)も学習する
・文部科学省の「学習指導要領」にもとづいて授業が行われる
・文部科学省の検定を経た教科書を使用し、全国一律の内容を教わる
・集団授業で一斉にクラスの生徒が同じことを学習する
・当番や委員会活動がある
・部活動や運動会・文化祭などの行事がある
個人の基礎学力をつけるだけでなく、学校には子どもたちが「生きる力」を養っていけるような授業や場面があります。部活動や行事を通じて生徒が主体となり物事をすすめていく経験や、道徳・倫理などを教わることも学校ならではの特徴といえるでしょう。
学校は、生徒が知らない知識や概念を幅広く教えるのが一般的であり、授業内容は良くも悪くも全国一律です。
高校生以降はある程度同じ学力レベルの集団になりますが、公立の小・中学校であれば、さまざまなレベルの子どもが在籍しています。ディスカッションや発表活動から、自分とは異なる考えや視点を持つ相手と関わりを持てることも学校の特徴の一つです。
子どもが塾・学校へ通う目的
子どもが塾・学校へ通う目的であり、一番の違いともいえる点は以下の2つといえます。
・塾は学力アップや志望校合格のため
・学校は人との関わり方を学ぶため
通塾を考えるときは、「学校の授業だけでは理解できない」「難関校に合格したい」といった理由が一般的です。個々でレベルに差はあるものの、学力アップが最大の目的でしょう。
さまざまな理由で「学校に行けない」という子どもにとっても、学力をつけるために塾は有効です。オンライン授業を取り入れた塾も増えているため、自分に適した学習法で学力アップが見込めます。
一方で、子どもが学校に通う目的は、基礎学力の習得だけでなく「人との関わり方」を学ぶためです。友だち・先生・先輩後輩など、多くの人と関わるなかでさまざまな感情を経験し、どのように人と関わっていくかを習得できるでしょう。
塾と学校の先生が担う役割
塾と学校では、先生が担う役割にも違いがあります。「塾講師」「学校の教師」は、勉強を教えるという点では同じですが、塾と学校の特徴をもとにそれぞれの役割を担っています。
塾講師の役割
塾講師の役割は、生徒の学力・成績をアップさせること。塾によって教材や指導方針はそれぞれですが、生徒の学力を上げることを目的とし、個人のレベルに合わせた授業を展開させることが塾講師の役割です。
わからないことが理解できるようになったり成績が上がったりすることは、生徒の自信や挑戦心を育むことにもつながります。
学校の教師の役割
学校の教師の役割は、生徒が「生きる力」を身につけるためのサポートをすることです。「生きる力」とは、今後社会がどのように変化しても、子どもたちが自ら考え、学び、判断して行動できる力のこと。学習指導要領にも2020年3月に「生きる力」が公示され、「学校での学びが将来につながるように」という理念を掲げています。
生徒たちに生きるうえで必要な基礎学力と教養を身につけさせるとともに、人間性や社会性を育めるような授業展開を行うことが教師の役割といえるでしょう。
塾にも授業形態の違いがある
塾ごとにもそれぞれの方針によって授業形態の違いがあります。集団指導・個別指導・オンライン指導など、種類ごとに特徴もさまざまです。
集団指導では一人の講師が約15〜30人ほどの生徒に一斉授業を行います。学年別や学力レベルごとなどに分かれ、クラスごとに適した指導が受けられる点が特徴です。
個別指導とは、講師一人につき生徒1〜3人で行われる授業形態です。一人ひとりのペースに合った個別のカリキュラムを設け、指導中は1対1で対応するという特徴があります。ほかの生徒が指導を受けているときは、自身の課題や勉強に取り組む時間に充てられるのが一般的です。
パソコンやタブレットなどを用いてインターネット経由で受けるオンライン指導を導入する塾も増えています。リアルタイムで授業を行う形式や録画されたものを視聴するなどしながら、自宅で勉強できることが最大のメリットです。通塾の時間を短縮でき、全国の講師のなかから生徒が受けたい授業を選べる点も、オンラインならではの特徴といえるでしょう。
まとめ
塾と学校は、それぞれの特徴と目的に違いがあります。塾は成績アップを目指す場であり、学校は基礎学力と社会性の習得が主な目的です。塾の講師や学校の教師にも違いがあり、それぞれの特徴に合わせて大切な役割を担っています。
塾には集団・個別・オンラインなどさまざまな授業形態があり、生徒が自分に合ったスタイルを選ぶことが可能です。
塾を上手に活用して、お子さまの学力向上に役立ててください。
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